今日の鳥栖戦で10数年ぶりの再会を果たしました。
その相手は・・・
昨日のブログでもちょっと書いたけど、鳥栖のGKの室くんです。
室くんとは中学2年まで一緒のマンションに住んでいました。
歳は6コ違いやけど、毎日、ホンマに毎日一緒に遊んでいました。
小学生の6歳差といえば体の大きさも全然違う。
室くんは大きくて、何をしても適わない、俺の中では憧れのお兄ちゃんでした。
そんな室くんはガキ大将でした。
いい事から悪い事までいろんなことを教えてもらいました。
時には一緒に工事現場からエロ本をかっぱらって読み漁り。
時には理由も分からないままボコボコにされて泣かされたりもしました。
でも初めて俺にサッカーを教えてくれたのも室くんでした。
でも6歳違いということもあり、いつの間にか会う機会も少なくなり、自然に、気付けば会わなくjなっていました。
お母さんの話とか、周りの友達の話から、室くんが東京Vの強化指定になったという噂を聞きました。
そのときは「室くんすげぇなぁ。」とか「Jリーグで室くんがプレーしてるの見たいなぁ。」とかいう風に、俺はサッカー選手になると思っていたけど、自分と対戦とかそんな風には全然思っていませんでした。
そして俺もガンバでプロになりました。
室くんは鳥栖に移籍して、試合にもコンスタントに出場するようになっていました。
でもJ1とJ2っていうのもあり、俺はやっぱり対戦とかっていうのは全然考えていませんでした。
10月31日、天皇杯で広島が鳥栖に負けました。
次の相手が鳥栖と分かり、俺はそのとき初めて「俺も室くんも二人ともJリーガーになってんなぁ。」と改めて実感しました。
それと同時に「10何年ぶりに会うけど気まずくないかなぁ。」とも思っていました。
そして今日、試合の時間が近付くにつれ、俺は試合への楽しみと同じくらいに室くんに会える楽しみな気持ちが大きくなっていきました。
ソワソワしながらアップ会場に行きストレッチをしていると、鳥栖のマイクに「ミチ~。」と呼ばれました。
マイクの元に小走りで走っていくと、マイクの隣に10何年ぶりに見る室くんの姿が見えました。
室くんは「みちひろ~。」と言いながら昔と変わらない笑顔で手を振ってくれていました。
そんな室くんの笑顔を見て、俺の「10何年ぶりに会うけど気まずくないかなぁ。」という気持ちは吹っ飛んでいきました。
194cmもあり、誰よりも大きいマイクの姿も見えないくらい、俺は室くんだけを見て昔のことを思い出し、弾む気持ちが抑えられませんでした。
室くんが「ミチヒロ大きなったなぁ。」とか「マイク、ミチヒロは俺の舎弟や。」とか「ミチヒロ元気やったか?」とかいろんな言葉をかけてくれて、俺はホンマに嬉しかったし感動していました。
10数年ぶりに会ったのに、室くんは室くんのままで、やっぱり俺の憧れていたガキ大将という感じでした。
アップ前なのでほんの3分くらいの時間しか喋れなかったけど、室くんと会っただけで無条件に試合へのモチベーションはいつもと違う感じで上がりました。
そしてピッチへ入場のとき、ピッチまでの30mという短い距離の中、俺と室くんはいろんなことを喋りました。
「こんなとこで再会できて試合で対戦するなんて夢みたいやなぁ。」
「昔はお前めっちゃ小さかったのに、ほんま大きなったなぁ。俺、嬉しいわ。」
昔、縦30mくらいの公園で毎日のように室くんにサッカーを教えてもらっていた。
その30mが今はピッチへと続く短い距離。
そして目の前には縦100mちょっとの大きなピッチ。
あの頃からピッチは随分と大きくなった。
そして俺も大きくなり、俺も室くんもJリーガーになった。
こんなに感慨深い出来事はそうあることじゃない。
「サッカーをやっていて良かった。」
「もっと成長し、もっと大きくなる。」
「こういう日のために、こういう日があるから俺はサッカーをしてるんやなぁ。」
と思いました。
あの頃から変わらず大きいのは、俺らの夢、俺らのサッカーへの情熱。
そして、俺の永遠のガキ大将、室くんの大きさ。
これからも安田理大と室拓哉の応援宜しくお願いします。Michel。