河原 真 OFFICIAL BLOG [Simplicity & Fortitude]

Shin Kawahara [musician]

Bassist
Birthday : 1981/4/1
Hometown : Hiroshima Japan

2013/03/21

朝まで、いや、朝から??

ずっと調子悪かった自宅のCDプレーヤー。CDを入れても読み込まないという状況が続いていた。だからiPodやパソコンをオーディオに繋げて音楽を聴いていたわけ。まあ、特に困ることはないのだけど。

で、そのことをすっかり忘れてこないだCDを2枚ほど買って帰ってしまった。なんかね、ジャズのCDとかビビるくらい安くなってて。ひとりのリスナーとしては当然嬉しいのだけど、ミュージシャンとして、つまりCDを作って売る方の立場からすると、改めてこのCD大不況時代を嘆くばかりなのであります。

アルバム3枚で¥2,000セール!とかね。おっ!ラッキー!と思うのは一瞬で、次の瞬間、いやいや安過ぎますってちょっと!!みたいな。そうでもしないと売れないっていう現状。

考えてみれば自分もちょっと前に比べて格段にCDを買う量は減っている。うーん。。。

でもやっぱりCD買うと嬉しいし、一分でも早く家帰って聴きてー!ってなるわけで、そんな少年のような高ぶった気持ちで自宅のCDプレーヤーを目の前にした瞬間、凍りつく。

うわ。そうじゃった。プレーヤー壊れとった。。

そこで思い付くのはやっぱり、パソコンなりiPodなりに取り込めばいいじゃんってことなんだけど。いや、それじゃレンタルしてきたのと何にも変わらんと思い、意地でもCDプレーヤーで再生しないと気が済まなくなった。

ダメ元でプレーヤーにディスクを入れてみる。やっぱりダメ。読み込んでくれない。再度チャレンジ、やっぱりダメ。チャレンジ、ダメ、チャレンジ、ダメ、チャレ…

ちくしょう。悔しい。

しかし、そこで自分でプレーヤーを分解して修理するなんて技術なんてあるわけがない。

そこで最後の悪あがきで、CDを入れるトレーの中を”フーフー”してやった。息を吹きかけて中のホコリを飛ばすという、少年時代にファミコンで培った必殺技を使った。


はははは。なおった!!!ファミコン世代をナメんじゃねー!!!


まあそれで、無事に平和にCDが聴けたとさ。


ちゃんちゃん。



ちなみにこの日に買ったCDは

ハンクモブレーの「WORKOUT」


チャールズロイドの「Forest Flower」



どっちもかっこええ!!



まあ確かにiPodとかパソコンで音楽を聴けるのは便利この上ないんだけど、便利過ぎてすぐ別の曲にしちゃったりとか、なんかゆっくり聴けないってのもありますね。
やっぱりCDなりレコードなりをわざわざ棚とかダンボールから探して持ってきて、セットして…っていう手順って結構大事なのかも。自分でお店を回って探し当てたアルバムとかなら尚更。


当然だけど、CDやレコード、特にアーティストのオリジナルアルバムは芸術作品なわけだから、その作品を通してじっくり聴いて、その時期にそのアーティストがどんなモノを作り、そこにどんな狙いやアイディアがあるのかを感じ取ったり、歌モノなら歌詞をじっくり噛みしめたり、楽器演奏のかっちょいいところにシビれたり。


単純に音楽としてももちろん、「芸術作品」としてそのアルバムを楽しむってのはやっぱりいいもんですね。確かにライヴやレコーディングの仕事のときに事前に曲を予習復習したり、原稿や譜面を書くときにいろんな曲を聴き比べたりするにはパソコンやiPodは非常に便利ではあります。何万曲の中から瞬時に曲を選び出せて、好きな部分から再生できる。実際に仕事では非常に助かってはいます。



だから一枚のアルバムをじっくりアタマから最後まで聴いて楽しむっていう、以前は当たり前のようにしていたことをめったにしなくなったのは自分だけではないはず。特にミュージシャンは。


でも、もっと若い世代、例えば10代の人たちにとってみればその便利さが当たり前なわけですもんね。アルバムをフルでじっくり聴いたりとかは以前より格段に減ってきてるのかも知れない。特別好きなアーティストは別として。ちょっと興味持ったくらいじゃCDまで買わないだろうし、YouTubeで下見してダメならアウトだし。実際にリスナーとしての自分がそうなりかけてるわけだから。



だから作り手の自分たちとしたら、やっぱりひとつの作品としてじっくり聴きたいと思ってもらえるようなモノを作っていかないといけないし、そう思われるだけの魅力を持ったミュージシャンでいることが必要なんだってことを改め感じさせられるわけなのだ。




というわけで。また。


SHIN

2013/02/26

同志

今朝、何気なくツイッターを見ていて、自分の目を疑った。

DALLAXの前ベーシストのKASAIくんが亡くなってしまったとの情報。本当にびっくりしたし、信じられなかった。

2011年の暮れから2012年の上半期、僕はDALLAXのサポートベーシストとして数回ステージに立たせてもらった。当時メンバーだったKASAIくんが体調不良で突然入院し、既に決まっているライヴに出演するために急遽自分が代役を務めることになった。依頼を受けてからライヴ本番まで2週間しかなく、大急ぎでDALLAXの音源を聴いてKASAIくんやさらに前のベーシストのフレーズをコピーすることになった。

シャープでスピード感溢れる彼の演奏をコピーするのには苦労したし、その中でDALLAXというバンドにおいてのベースの役割の重要さがすごくわかった。

当時、KASAIくんの病状などについてはあまりよく知らなかったけど、まさか亡くなってしまうなんて想像もしてなかった。

サポートしていた期間はDALLAXの地方遠征にも同行した。その中で、彼らの結束の固さ、仲の良さ、バンドに懸ける情熱などがすごく伝わってきて感激したのをよく覚えている。「バンドをやるならこうありたい」って強く思った。メンバーはほとんど自分と同い年だったのに、その時点で結成15年近くて、同じバンドを長く続けることの難しさを自分も知っている分、本当にすごいことだと思った。

そんな歴史のあるバンドで最も長くベーシストとして在籍していたのがKASAIくんだった。自分は彼と入れ替わる形で参加したため、会ったり話したりすることは出来なかったけど、2005年にWhat's Love?のメンバーとして彼らのイベントに出演したときに初めてDALLAXのライヴを見た。しかもそれはKASAIくんが加入してから最初のライヴだったらしい。

現在、DALLAXは新たなベーシストを迎え活動中であり、新生DALLAXのライヴをそろそろ観たいなと思っていた。

メンバーや彼の家族の気持ちを考えると本当に辛い。そして悔しい。

自分は少しだけだけどDALLAXのベースをプレイした同志として彼の冥福を心から祈りたい。そして、彼の分までベースを弾いていきたいと思う。

おれがいつか天国に行ったときは、一緒にDALLAXのことやベースのことを語りたい。

どうか安らかに。

河原真

2013/02/22

近況とか決意とか

なんと。今年最初のブログになってしまった。"明けましておめでとう"にしては遅すぎますね、、、



年が明け、いきなりの遠征。愛媛県の松山出身のヤスメイヤーこと中嶋康孝と帰省を兼ねてアコースティックデュオで松山サロンキティでライヴ、BIGNOUNとLiquidの全国ツアーのファイナルシリーズで福岡ROOMSと広島Jiveでライヴ、そして大阪でまたヤスメイヤーとのデュオでライヴ。関東の大雪の影響で大阪で足止め。東京に帰ってきたら1月は半分以上終わっていた。


昨年始動した新バンドBIGNOUN、兄弟バンドLiquidと共に初めての全国ツアーを終えました。BIGNOUNの始動とLiquidの1stアルバムリリースの勢いに任せ北海道から九州まで11ヶ所、まさに勢いこそがなせるワザだった。


GRAND COZY TOUR  マネージャーもローディーも一人もいない中、昨年9月から今年1月まで両バンドメンバー合計6人の力を結集しての全国11公演。もう一回やれって言われて出来るかどうか…ってくらいのエネルギーを使った。まあ、またやるけどね!またこの6人で旅をしたい。


いろんなタイプのミュージシャン、もっと言えば人間がいるけど、やっぱり自分はあえて無理をするタイプ。無理をしないと次の扉は開けない、それからのことはそんときまた考えよ。ってタイプ。だから扉を開けるまでは疲れなんてあまり感じない。扉を開けて一息ついたら一気に疲れがやってくる。回復したらまた走り出す。でもこれって完全に自分一人のことだから、何人かが集まって動くとなるともちろん思い通りにはいかない。問題が起きたらひとつずつ解決していくしかないし、ときにはブーイングも起こる。そんときは反省して次に生かすしかない。動けば動くほど失敗も沢山する、でも動かないと成功も何もない。どんな天才バッターでもバット振らんとヒットもホームランも打てんのんじゃ。


とにかく、GRAND COZY TOURに関しては、両バンドメンバー全員と暖かい全国のお客さんの協力がなければ全く成り立たないものでした。もちろんイベンターさんや対バンしてくれた5バンドや各地でお世話になった関係者の皆様にも改めて、この場を借りて御礼申し上げます。


ありがとうございました。


そして、またもうひとつ大きくて重たい扉を開けるための第一歩を昨夜、マイホームタウン町田のジャズクラブで踏み出した。

ジャズクラブでジャズのライヴを全曲ウッドベースでやる。ここ10年くらい、ずっと思い描いていたこと。ツイッターでも書いたけど、本当は30歳の誕生日あたりでやろうと思ってた。けど、2年遅れてしまった。(あと1ヶ月ちょっとで32歳なので。あ。そこんとこよろしく笑)

13歳のときにエレキベースやり始めて、それが音楽活動の始まり。1994年だからもう19年前。高校出てすぐ東京に来て、22歳くらいでウッドベースも弾き始めるがすぐに挫折。27歳(2008年)のとき再挑戦してから丸5年。ざっと自分のベース歴はこんな感じ。


皆さまご存知の通り、自分はロックやポップスのシーンで音楽をやってきた。その流れはどうやって出来たのだろうかと考えてみる。いろんな出会いやきっかけが導いた流れでもあるし、その流れの中、自分自身がひとつひとつ道を選択してきた。ウッドベースをやりたい、ジャズをやりたいという自分の気持ち、またそういう気持ちにさせられるこれまた出会いやきっかけの数々。はい。だんだん何言ってるかわからんくなってきた…


そんな感じで、昨夜、町田のNica's(ニカズ)というジャズ喫茶&バーで、自分のセッションイベントの第2弾として、全曲ジャズのスタンダードナンバー、全曲ウッドベースでライヴしました。メンバーは

ts,ss.新井一徳
steel gt.宮下広輔
pf.織原洋子
dr.海老澤幸二
ba.河原真

セットリスト

◯1st set
(sax,pf,ba,drの4人編成)

Scrapple From The Apple
There Will Never Be Another You
Israel
My One and Only Love
Have You Met Miss Jones?
The Night Has A Thousand Eyes


◯2nd set

Bluesette
Day by Day
(↑この2曲はスチールギター、ピアノ、ベースのみ)
(以下、5人全員)
Wave
It Could Happen to You
Moment's Notice
Billy's Bounce
〜アンコール〜
Confirmation




という感じで、ジャズ好きの方ならお分かりでしょうが、ジャズのいわゆるスタンダード曲ばかり。


一夜明け、いろんな思いがあります。達成感、充実感もあれば、反省の嵐と前途多難な現状への直面、そして疲労感。その全てが大きな収穫。ジャズの世界では自分の演奏なんてマジでへなちょこで、よくそれでジャズのライヴやるよな!なんて言われてもおかしくない。しかし!そこは絶対に越えないといけない壁で、玉砕するの覚悟で突っ込むしかないのだ。それで終わってしまうなら自分の実力なんてそれまで。もちろん終わらせないけど。


なぜそんなにジャズをやりたいのか。単純に好きっていうのもあるけど。
自分がジャズに惹かれるポイントとして、まず”編成を選ばないこと”。例えばベースと管楽器の2人だけでも出来るし、ベース2人だけでも出来る、30人くらいのビッグバンドもある。

そしてもうひとつは"お互いがスタンダード曲を知っていれば世界中の人と簡単にセッションができること"
サックス、トロンボーン、トランペット、クラリネット、ピアノ、ギター、ドラム、リコーダー、尺八、スチールギター、アコーディオン、ヴァイオリン…などなど、日本全国にも世界中にもいろんな楽器でジャズをやっている人がいる。自分の楽器だけ持っていろんなところでいろんな人とセッションやライヴをしながら旅をしてみたい!なんか、すごく夢を感じるのです。現実的かどうかはさておき、すげー楽しそうだなと思って。


そんな大きいのか小さいのかよくわからない夢だけど、昨日はそれに向けての大きくて小さい、壮大でこぢんまりとした第1歩になったんじゃないかなと。


ロックとジャズ、どっちが本当にやりたいの?って言われたら、"音楽がやりたい。ベースがやりたい。"と答えると思う。そういうジャンルを越えた演奏家になりたい。"ロックだね"とか"ジャズだね"とか"ファンクだね"じゃなくて、何を演奏しても"河原真のベースだね"って。それが理想。そんな演奏家が日本にも世界にも沢山いて、そういう人達にもっと近付きたい。そのために今やるべきことは見えている。今年一年、そのやるべきことをやっていきたい。ロックでもジャズでも他のジャンルでも、エレベでもアコベ(←※ウッドベースのこと)でも、バンドでもセッションでもサポートでも、今年も河原真はステージに立ち続けるのだ!!!!



長くて、遅い、新年の決意表明でした。


2013年もよろしくお願いします!


河原真

2012/12/21

2012 全ライヴ!

こんばんは!

2012年のライヴが全て終わりました。今年はいろんなところでいろんな人達といろんな音楽を演奏させてもらいました。ちょっと手帳を見ながらざざっと並べてみたいと思います。
1/21 下北沢 SHELTER (DALLAX)
1/23 下北沢 CCO (伊東ミキオ)
1/29 大阪 KING COBRA (DALLAX)
1/29 浜松 メスカリンドライブ (DALLAX)
2/24 渋谷 EGGMAN (山池純矢)
3/2 京都 SILVER WINGS (山池純矢)
3/3 大阪 HOWLIN' BAR (山池純矢)
3/4 大阪 Bar MUSZE (山池純矢)
3/8 下北沢 SEED SHIP (山池純矢)
3/12 代官山 LOOP (山池純矢)
3/16 名古屋 グランコート (山池純矢)
3/23 名古屋 パラダイスカフェ (山池純矢)
3/31 高円寺 JIROKICHI (セッション※共同企画)
4/27 代官山 LOOP (山池純矢)
5/13 代官山 UNIT (キムウリョン)
5/19 大阪 Bar MUSZE (山池純矢)
5/20 京都 SILVER WINGS (山池純矢)
5/24 渋谷 Wasted Time (OJI & the mountain peanuts)
5/25 下北沢 440 (山池純矢)
5/31 下北沢 SEED SHIP (セッション※自主企画)
6/2 名古屋 MUSICA (山池純矢)
6/15 下北沢 CLUB251 (BIGNOUN)
6/16 高田馬場 CLUB PHASE (DALLAX)
7/7 大阪 SUN HALL (BIGNOUN)
7/20 下北沢 440 (中嶋康孝※ゲスト出演)
7/28 吉祥寺 BLACK & BLUE (BIGNOUN)
8/3 青山 月見ル君想フ (BIGNOUN)
8/18 大阪 服部緑地公園 (BIGNOUN)
8/25 埼玉 川口 Shock on (中嶋康孝×河原真)
9/7 仙台 Satindoll 2000 (BIGNOUN)
9/9 札幌 くう (BIGNOUN)
9/14 大阪 Bar MUSZE (BIGNOUN)
9/15 小豆島 Shima fes.2012 (BIGNOUN)
9/22 埼玉 川口 Shock on (BIGNOUN)
9/30 六本木 STB139 (JULEPS)
10/17 代官山 LOOP (BIGNOUN)
10/20 京都 SILVER WINGS (BIGNOUN)
10/21 名古屋 TOKUZO (BIGNOUN)
10/23 渋谷 gee-ge (BIGNOUN)
10/30 横浜 THUMBS UP (Kat McDowell)
11/2 下北沢 440 (BIGNOUN)
11/12 所沢 市民文化センターMUSE マーキーホール (JULEPS)
11/17  埼玉 川口 Shock on (中嶋康孝※ゲスト出演)
11/25 下北沢 CLUB251 (BIGNOUN)
12/1 神戸 James Blues Land (BIGNOUN)
12/2 大阪 Bar MUSZE (BIGNOUN)
12/16 横浜 THUMBS UP (BIGNOUN)
 
以上!!!!!!
非公開のモノも若干あったけど、純粋にお客さんに観てもらったライヴが実に47本。月に平均するとほぼ4本。うーん。もうちょっとやった気がするんだけども、、、もし抜けてるところあったら教えてくださいね!
皆さんはどれが心に残ってますかね??
こうして振り返ってみると、ホントにいろいろやらせてもらいました。1月には大阪と浜松のダブルヘッダーなんて日もありました。大阪でイベントのトップバッター、浜松でトリ。みたいなね。
サポートにセッションに新バンドBIGNOUN結成、初ライヴ、ツアー…
もう本当に手探りで行き当たりばったりな感じでしたね。その分なんか勢いみたいなものがあったんじゃないかと。
そして、ウッドベースも沢山演奏しました。特に、エレベとの持ち替えのときは音作りとかいろいろ苦労しましたね。ホントに勉強になりました。
来年はどうなるんでしょうね。とりあえず、1月はBIGNOUNのツアーのラスト2本。それからヤスメイヤーこと中嶋康孝とのアコースティックデュオで松山、大阪、埼玉で。
そして!
2/21には町田のNica's というお店でジャズのワンマンライヴをやります!ジャズ専門の最高の雰囲気のお店です。そして、メンバーがマジで最高にアツい!!!!
詳細はコチラ
そちらは詳しくまたお話しするとして。
あ、でも小さなお店なので、空席が残りわずかです。ご予約はお早めにどうぞ!
そんな感じで、2012年のライヴの締めくくりってことでした!!!!
共演したミュージシャンの皆さん、お世話になったスタッフさんや関係者の皆さん、観に来てくれたお客さん、激励して応援してくれた皆さん、
本当におつかれさまでした!そしてありがとうございました!
年内にまたブログ書きます!
んじゃーねーー!
SHIN
 

2012/11/22

お久しぶりです

みなさんこんばんは。

あまりに久々の更新となってしまいました。
僕は相変わらず元気です。まあたまに風邪ひいたりすることもありますが。
バンドがお休みになってフリーで活動するようになってからもうすぐ一年になります。サポートのライヴやレコーディング、レッスン、新しいバンドでのツアー、ベースマガジンの連載、、、おかげさまでそれなりに忙しくやらせてもらってます。
いろんなミュージシャンと様々な環境で演奏することで、ベーシストとして自分に足りない部分とかいろいろ見えてきています。特に、この一年はウッドベースをいろんなところで弾かせてもらいました。伊東ミキオさんとのデュオ、中嶋康孝とのデュオ、渋沢葉さんやReina Kitadaさんのレコーディング、JULEPSのライヴなど…
なかなか簡単に弾ける楽器ではないし、エレクトリックベースと併用するときなどの音作りとか、もちろん運搬やメンテナンスも含めなかなか苦労も絶えないのですが、やっぱり独特の、アンサンブル全体を包み込むような低音は魅力で、何より演奏していて楽しい。18年以上弾き続けているエレキもそうなんだけど、さらに経験が浅いぶん失敗や苦労から学ぶことは
多いのです。「もっとピッチ(音程)良く弾きたい」とか「もっと柔らかくて芯のある音を出したい」とか理想はあるし、そのためにどうすればいいか自分の中で改めて考え直した結果(さらに師匠にも強く言われたりして)、もう一度基礎をしっかり固めようと思いました。
なので最近は、習い始めた頃にやっていた弓の基礎練習をもう一度やり直しています。これがまた意外とうまく弾けない。。。。でも、何も分からず先生の指示通りに弾いていた頃と違って、その練習の意図というか何のためにその練習をしなければならないかというのが前より見えてきた気がします。やはり復習というのは大事なことだと痛感しています。
僕の場合、コントラバスの練習では基本的にはクラシックのエチュード(練習曲)がほとんどです。エレキを弾き始めた10代の頃は、練習とは言え、自分がクラシックを真剣にやるなんて想像もできませんでしたが…
いきなり話は変わるけど、僕は広島県の瀬戸田町というところの出身です。瀬戸内海に浮かぶ生口島(いくちじま)という島にある小さな町です。そこには「ベルカントホール」というすごく立派なホールがあります。確か、僕が小学校一年生くらいのときに出来たホールです。通っていた小学校のすぐそばにあったし、その頃は年に一度の学習発表会でそのステージで演劇や合唱をやりました。
なんでいきなりこの話をしたかっていうと、いつかは「ミュージシャンとしてそのステージに立ちたい」ってことです。
例えばジャズのビッグバンドとか、クラシックのピアノとコントラバスのデュオとか、、、、まあ、想像すると気が遠くなる話ではあるけど、そういうのをひとつ目標にやってみようと思ってます。
と、まあ最近考えているのはこんなことですってことで。まとまりのない文章になっちゃいました。
あの、、、、
応援して下さる皆さん、いつも本当にありがとうございます。僕自身、20年近く音楽やってますがまだまだ立ち止まったりするつもりはないので、これからもどうかよろしくお願いします!
あと、もうちょっとこのブログも活性化させていきたいと思います!(リリオブログ関係者の皆さんすみませんっっ!!)
ではまた!
SHIN

2012/08/07

8月6日

今年も8月6日がやってきた。広島に原爆が投下された日。


数年前から毎年、この日には必ずブログを更新している。広島人として、この日くらいは戦争や平和について真剣に考え、世界中の平和を願い、日本を広島を復興させてきた先輩方に感謝することを欠かさないようにしてきた。


昨年の震災以来、日本はまた混乱のときを迎えている。地震や津波で大きな被害が出てしまった街の復興、未だに解決しない原発事故、さらに原発再稼働の問題。戦争こそ起きてはいないけど、胸を張って"平和"とは言えない。

原爆の後遺症に未だに苦しんでいる人がいる。家族や大切な人を失って、心に傷を負ったままの人も沢山いる。震災の被災地でも同じように苦しんでいる人たちが沢山いるし、福島の人たちはじめ日本がまた放射能の恐怖にさらされてしまっている現実。

これまで、平和なこの国の現実に感謝し、音楽を通じてその平和を実感できる場所を一つでも多く作っていきたいと考えてきた。でも今は、もっと積極的にメッセージを発信すべきときだと思う。


憧れから始まって、音楽が好きでベースが好きで、もっと上手くなりたい、もっとカッコいい音楽をやりたい、いい音を出したい、多くの人に影響を与えたい。という気持ちでここまでやってきたし、それは今なお強まっていくばかり。そして、いつの間にかプロになって"責任"みたいなものが生まれてきた。

自分がそうだったように音楽には人の心に強く訴えかける力がある。もちろんその他の芸術やスポーツにも。

その力を信じているし、その力を今度は自分がいろんな人に与えていかないといけない。それで誰かを救うことだってできる。


戦争や核兵器、または放射能に怯えなければならないような世界は本当は誰も望んでいないはず。

少しずつでも、自分にできることをやっていきたい。広島に生まれ育ち、芸術の世界で生きる者として。

以上、今年の広島原爆の日によせて


2012年8月6日 河原真

2012/07/01

GRAND COZY TOUR

Grandcozy


こんばんは!!!

Twitterなどでもお知らせしている通り、9月からBIGNOUNとLiquidで全国ツアーをやります!!!


その名も

BIGNOUN & Liquid Presents 「GRAND COZY TOUR 」


タイトルの意味は


"壮大かつ居心地のいい旅"


って感じです。さらに、"COZY"は”こぢんまりとした”という意味もあります。簡単に言うと…


大きくて小さいツアーです!!!笑

そしてもちろん、↑のツアーロゴを作ってくれたのはLiquidのベーシスト、ウエキカツミ!

オフィシャルサイトで詳細が見れます。http://bignoun.com/

携帯からはこちらで! http://bignoun.com/grandcozy.html


9/7の仙台 satindoll 2000を皮切りに、来年1/13の広島のJiveまで、全国11ヶ所。


9/7仙台Satindoll 2000、9/22埼玉川口Shock on、10/20京都祇園SILVER WINGS、12/1神戸James Blues Land、12/2大阪 東心斎橋Bar MUSZE、1/13広島LIVE CAFE' Jive


以上の6公演はBIGNOUNとLiquidのツーマン。

あとの5公演では各公演スペシャルゲストバンドを迎えてのスリーマンとなります。ゲストバンドは以下の通り


the 武田組 (9/9札幌くう)
http://www.thetakedagumi.com/


Dezille Brothers (10/21名古屋TOKUZO)
http://www.dezillebrothers.com/


ロマンチップス (11/2下北沢440)
http://www.romanchips.com/index2.html


The Emmanuelle Sunflower (12/16 横浜THUMBS UP)
http://emma-sun.com/


nontroppo (1/11 福岡ROOMS)
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Keyboard/8256/nontroppo.html


と、すばらしい5バンド共演してくれることになりました!!!


各バンド、いろいろ繋がりがあって、それはまた後日お話しするとします。

BIGNOUNとLiquidは双子の兄弟のような2組。メンバーの合計は7人だけど、ドラムのコウスケさんはどっちものメンバーなので、合計人数は6人。本当に仲の良い6人での旅。楽しみで仕方ない!!!

5ヶ月で11公演というゆったりとしたスケジュールにしたのは、各メンバーそれぞれの活動に支障をきたさないようにするため。そして、その方がお客さんも一つでも多く観れるんじゃないかと思ったからです。

そんなわけで、「GRAND COZY TOUR」よろしくお願いします!!!

GRAND COZY SHIN

2012/06/26

BIGTIME by BIGNOUN

こんばんは。

6/15(金)@下北沢CLUB251

新たに結成したバンド、BIGNOUNの初ライヴでした!!!想像以上に沢山の人たちが観にきてくれて、本当に感激でした。


BIGNOUN主催の対バンイベント。その名前が"BIGTIME"


当然初回となる今回は、竹内電気とCOUCHの2組を迎えました!!!これがどちらもいいバンドなんだ。本当に。

竹内電気とは久々の共演でした。おれの好きな曲たくさんやってくれて、普通にお客として楽しんでしまった。。。


そして、COUCH。10年以上前から大ファンである平泉光司さん率いる3ピースバンド。大先輩です。ライヴも本当に素晴らしかった。


BIGNOUN結成のお披露目となったこのイベント。新しくゼロからバンドを作って、初めてのライヴ。やっぱりなかなかないことで、結構緊張しました。


全てオリジナル曲で演奏しました。いかがだったでしょうか?

バンドはやっぱりライヴを重ねるたびに良くなっていく(悪くなっていく場合もあるけど…)から、今回の出来を最低ラインとして、これからもっと大きく成長していきたい!!!今後も乞うご期待です。


あ、そういえば今回、自分の作った曲を初めて人前で演奏しました。ん?まあ初めてでもないか。

1曲目にやった「Responcibility」という曲です。


早く音源なども作りたい。


とにかく、今回はみなさん、本当にありがとうございました。おかげさまで無事に新バンドを旗揚げすることができました。

そして、次のライヴも続々と決まっています。こちらでチェック!!


http://bignoun.com/

7/7大阪の見放題2012や、9月には初のフェス出演も決まっています。

そして、9月からLiquidとBIGNOUNで全国ツアーに出ます。こちらは7/1に情報公開します。要チェックでお願いします!!


このバンドはメンバーみんな忙しくてスケジュールのやりくりとかマジで大変なんだけど、それでも集まって何かやろうってことだから、そこには何か意味があるはず。


深い時間になってきました。

サポートやセッション、レッスンもこれまで通りやっていくので、応援よろしくお願いします!


SHIN

2012/06/11

River Groove

こんばんは。


先日5/31に下北沢SEED SHIPにて9年ぶりとなる自分のリーダーセッションライヴをやりました。装いも新たに「River Groove」という名前で再スタートしました。


メンバーは先日のブログに書いた通り。


当日のセットリストです。

1st (Jazz Set)

1.Someday My Prince Will Come いつか王子様が
2.Confirmation
3.There is No Greater Love
4.Billy's Bounce
5.My One and Only Love

2nd (Vocal set feat.中嶋康孝)

1.あじさい (中嶋康孝)
2.Time After Time (Cyndi Lauper)
3.Neon (John Mayer)
4.TOKYO (中嶋康孝)
5.線香花火 (スピカ)

アンコール
Blues Jam Session in G

ご覧の通り、前半はガチでJazzやりました。ガチで緊張しました。

前半も後半もメンバーみんな素晴らしい演奏をしてくれて最高でした。


いきなり、”ドラムレス”という難しい編成でしたが、その分なんかレアなセッションだったんじゃないかと思います。

基本、ウッドベースを中心に、いつものエレベも弾いたし、「線香花火」ではフレットレスを弾きました。

「線香花火」はヤスがやってたバンド"スピカ"の曲。本当にすげー好きな曲で今回やらせてもらって感激でした。


あと、MCでも言いましたが、Neonで全員でソロを回したんですが、ベースソロの途中で足がつってしまいました。笑 もちろんばっちり最後まで演奏しましたが、曲の後半ではさりげなく足を伸ばしながら演奏してみました。笑


また必ずやります。他にもやりたい曲とか沢山あるのです。特にJazzはもっとカッコよくやれるようになりたいのです。

来てくれたみなさん、来れなかったけど応援してくれたみなさん、本当にありがとうございました。


さてさてさてさてさて。

新バンドBINOUNの初ライヴがもう目の前に迫ってきました。


6月15日(金)
下北沢CLUB251
"BIGTIME vol.1"
open 18:00 / start 19:00
前売 ¥3,000 / 当日¥3,500
出演:BIGNOUN 竹内電気 COUCH
(BIGNOUNの出番は21:00頃の予定)

予約はBIGNOUNオフィシャルサイトより

ローソンチケットでも発売中(Lコード:76367)


いよいよ迫ってきました。全く新しいバンドをゼロから作りました!この日から本格始動です!

どうぞお楽しみに!!!!


※Twitterやチラシなどでお知らせしていた6/22の代官山LOOPの山池純矢(現ビッケブランカ)のライヴには僕は出演しないことになりました。

僕の今後のライヴスケジュールについてはコチラを参照して下さい。

それでは!今からEURO 2012のフランス−イングランド戦をTVで観ます。

SHIN


2012/05/25

マウンテンピーナッツ!!!

おつかれさまでした。


今日(24日)はBarbiのVo.のOJIのソロのライヴのサポートでした。

その名も"OJI & the mountain peanuts"


対バンもDJもお客さんも遊びに来てた音楽仲間連中も、10年来の付き合いの人がほとんど!


「お?おーーーー!!!!!うわーーーー!!!まじかー!!!久しぶり!!!いやーマジで久しぶり過ぎてウケるわ!!最近何しとん??元気なん???」

って、数え切れないくらい言いました。笑


ライヴ中も、そんな懐かしさや、また一緒に音楽してるという嬉しさで笑えてきました。


今日再会したほとんどのミュージシャンたちは、1999年〜2002年くらい、つまり自分が東京に出て来たばっかの頃に出会った人ばかり。

下北沢のトライトーンというレコーディング&リハーサルスタジオで働いていた頃、毎日のように顔を合わせていた連中。


みんなレゲエやソウルが大好きで、スタジオの営業が夜中に終わったあとによく朝まで飲みながらジャムセッションしたりとかしてたのを思い出しました。

自分がスタジオのバイトをやめ、レッスンやサポートの仕事をしたり、その後What's Love?やROCK'A'TRENCHで忙しくなって、会う機会が減って、今日は本当に久々にゆっくり会えたけど、みんなそれぞれいろんなスタンスで音楽と向き合っていて、それでまた一緒に音を出せたのがなんというかね…嬉しかったし、刺激になりました。

OJIやギターの関ちゃん、Time Campのケンタロウくんなんかは完全に登山(及び"山"そのもの)にかなり洗礼を受けていて、おれもなんか山に登ってみたくなりました。特にOJIの曲なんて完全に"山"についてのものばかりで、会話してても

「この曲は標高3000mくらいな感じで演奏して!」

とか言われて、自分なりの”標高”を出来る限り表現してみました。笑

音楽以外のところから何かを吸収して、それを自分の音楽に生かしていく。これってマジで大事なことだと思うのです。音楽でも自分の好きなジャンル以外のもの、それから絵画とか歴史とか自然とか文学とかスポーツとか映画とか芝居とか…こういうものを沢山自分に浴びせていくというか、それも修行のひとつなんだと思います。

"自分の芸術を磨くには自分の分野以外のものを沢山学ばないといけない”

と、師匠の師匠である鈴木淳先生からも言われました。

ちょっと話がそれました。


今日会えたみんなとまた再会できるのはいつになるか分からないけど、そのときに恥ずかしくないように自分も今やるべきことをしっかりやろうと思った。


明日(25日)は下北沢440に久々に出演します。お楽しみに!!!

ではおやすみなさい。

SHIN