腰の調子はまだまだよくありませんが、治療院に行って鍼を打ってもらいました。
そこのフィジオは東洋医学も取り入れている方で、フォルトゥナの選手たちの身体のケアもサポートしています。
とにかく時間はかかるので、ゆっくり焦らず治しなさい、とのこと。
もう若くはないことを、改めて実感しつつ、言うことを聞こうと思います。
そんな中ではありますが、先週日本人学校の2年生を対象にした「フォルトゥナ授業」を実施してきました。
これはもうすでに11年目を数える「スタジアム見学会」に向けた事前授業です。
フォルトゥナを知っている子ども達はもちろんですが、大きな狙いはフォルトゥナのことをよく知らない子たちを巻き込むこと。
女の子に多いのですが、そういう子たちにとっては、ドルトムントもバイエルンもフォルトゥナも関係ないのです。
全く真っ白な状態ですから、フォルトゥナカラーに染めさせてもらう、そんな狙いがありまして。
今年もバッチリ巻き込むことができたのではないかと思っています。
知っている人にとっては当たり前の情報から、サッカー好きでもあまり知らないような情報を盛り込んで。
是非、お父さんお母さんに出題してあげてねって感じで盛り上げてきました。
そして再来週には彼らがスタジアム見学会にやってきますので。
彼ら彼女らのワクワクを、ドキドキに変えてあげるんです。
それをもう10年以上やっていますが、毎回子供たちの笑顔はたまりませんからね。
フォルトゥナで仕事を始めて11年。
マネジメントに関わってきていますが、最近思うことは、細かい数字を見せることも大事、結果を示すことも大事、でもなくてはならないものは「エモーション」だということ。
我々人間が持つ感情をどこまで掻き立てることができるかってことだと思います。
それが選手や監督、クラブスタッフら当事者(一人称)であり、それを応援するファンやサポーター(二人称)であり、そしてそれを間接的に知る人たち(三人称)であれば、そのスポーツビジネスは成功するんだと思います。
例えば具体的には、「鳥肌モノ」であること、でしょうか。
言葉じゃ説明しきれない、スポーツの持つ特性、筋書きのないドラマ。
それを共有することで得られる一体感や高揚感。
これが重要であり、そんな感覚を感じてもらえることがこういう仕事の中では非常に重要だと思っています。
それを、このスタジアム見学会を通じて子供たちに少しでも感じてもらえれば最高です。
今ではボクのこの取り組みがドイツ人の学校へも広がっており、今年も60校以上の小学校がスタジアム見学に来ることになっています。
できるかできないかではなく、やるかやらないか。
こんなに効果のあるホームタウン活動はありません。
日本のサッカークラブも、どんどんこういうことをやっていってほしいですね。
「頑張るときはいつも今」