グーテンアーベント。
ドイツはすっかり暗くなるのが早くなり、気温も10度を下回るのが当たり前。
でももう10月も中旬ですから普通ですよね。
さて、今月はまたオレにとって1つ大切な区切りの月となりそうです。
人間は生きていく上で、何度も岐路に立つことがあります。
それは振り返ってみて気づくものと、意識的に迎えるものとあるように思います。
ただどちらにしても大事なのは、常にポジティブな気持ちで決断するということ。
もちろん振り返って気づく場合は難しいかもしれませんが、それも含めて、日頃から出来るだけ何かを決断するときは後ろ向きな気持ちではなく、前を向いているときにするべきだってことです。
幸いオレの場合、岐路が常に明白なため、決断が迫られているなって自覚することが多いです。
大学受験を決めたとき、渡独を決めたとき、フォルトナのフロント入りするとき、サッカーを引退するときetc。
特にドイツで暮らしていると、日頃から大小いろいろな決断をしながら生きているように感じます。
だから1年を早いと感じたことは全くありませんし、むしろ1ヶ月を凄く長く感じたりもします。
振り返るとその1ヶ月が非常に充実していて、いろいろな出来事があり、その中でもいろいろな変化や決断をしてきているなって思えるので。
そんな毎日ではありますが、今月は大きなタイミングになります。
というのも、実は今月で6年以上続けてきた日本人の子供のためのサッカーのコーチを退任することを決断しました。
思えばドイツに来て1年半くらいのときから始めた活動。
最初は20人ちょっとを集めて1チームで行っていた活動も、今では150人以上の子供たちが所属し、7チームが存在します。
オレ以外にも日本人コーチが6人いますし、皆さん熱心に指導にあたってくれています。
いろいろな意味でオレのドイツ生活の中でも大きな存在でしたし、時に子供たちに元気を貰い、勇気付けられたりもしたものです。
子供たちにとっての6年は我々大人に比べるとはるかに大きいもので、最初に教えた子達はもう中学3年生になり、このデュッセルドルフにはもう1人もいません。
それでも今でも近況報告が日本から届きますし、その度に頑張っているんだなぁと嬉しく思います。
そんな中、オレ自身の他の仕事や活動が忙しくなってきて、コーチに専念することが難しくなりました。
いろいろと熟考した結果ではありますが、このタイミングが自分にとって最もいいと判断し、今回の決断に至りました。
今月いっぱいですので、あと数回の練習になりますが、子供たちの顔を良く見ながら、精一杯指導にあたりたいと思います。
いつかこの中からプロサッカー選手が生まれるといいなぁ。
そんなことを思いながら、岐路に立ち、次への一歩を踏み出そうと思う次第です。
来月にはまた1ヶ月前を振り返って、とても懐かしく思うことでしょう。
きっとそこにはまた新しい課題と向き合い、必死に挑んでいる自分がいるでしょうから。
それが自分らしいですし、そしてその気持ちを忘れないようにしようと思います。
今日はそんな報告でした。
写真は初期メンバー。
「頑張るときはいつも今」
GENGO