腹を決めるって、とても勇気のいることです。
そして、目上の人間に自己主張をするというのも、本当に力のいることです。
今日、自分の中で決心したことを、事務局長に伝えにいきました。
今までフォルトナというクラブで、オレという1人の日本人スタッフが、何をしてきたのか。
そして今何をしていて、それがどれだけ特殊なことなのかを、改めて訴えてきました。
オレにとってこれから始まるシーズンがどういうものなのか、これまでをちゃんと評価した上で、しっかりとした扱いを求めてきました。
他のスタッフとの関係や、給料の問題も含めて。
以前に少しフォルトナ通信発行を巡る戦いについての様子を、ブログに書いたことがあります。
ドイツ人社会の中で自分の主張を通すための戦いをしているんだ、という話。
正直なとこ、あの話はone of themです。
今回いろいろなことが重なってきて、もうね、正直限界に来ていたので、これはちゃんと主張するべきことだと思ったのです。
事務局長は、唯一オレのことを全面的に支援してくれている人間です。
彼が“日本デスク”の存在意義を主張し続けてくれているからこそ、オレの活動は成り立っているのです。
これは間違いないことです。
人間、そうそう1人じゃ戦えないものです。
必ず誰かのなんらかの手助けが必要なものです。
彼の存在があって、オレはここまで頑張ってこれたんだと思っています。
そんな中、事務局長はオレの主張をすべて理解してくれました。
そして次の執行役員会で話し合っておくと約束してくれました。
オレが今回日本でメディア関係でいろいろと活動をしてきたことを報告すると、これにもかなり喜んでくれ、
「フォルトナのオフィシャル新聞にもGENGOを大きく取り上げさせる!!」
と言ってくれて。
さらには「ドイツの地元の新聞からもちゃんとインタビューさせて、日本デスクという存在をきちんと示そう!!」とも。
きっと、事務局長からしたら、オレは息子のように可愛いのかもしれません。
正直、オレはここ最近、多岐に渡るストレスで、メンタル的に結構参っていました。
今日朝、体重計ったらね、5月はじめから比べて5.5kgも減っちゃってましたもん。
もはや2~3kgダイエットしよう、と思っていたころからは大きくずれちゃってますよね。
そんな中での事務局長の優しさに、なんだか目頭が熱くなっちゃって。
オレも腹を決めて、付き返されるかもしれない直談判をしに行っただけに、かなり緊張してました。
正直、FOOTxBRAINさんに出演させてもらったときはほとんど緊張しなかったけど、今回はめっちゃ緊張して話に行っていました。
だからその彼の優しさに、途中ホントに涙が出そうになってしまいました。
上向いて、涙こらえて、深呼吸して。
「あなたには本当に支えてもらっていると思っています。」
と言うと、
「お前が主張をしに来たことがこれだけあるのだから、まだまだ支えきれていないだろう」
と言ってくれました。
とにかくオレはこのブンデスリーガ1部で戦う1年を、自分のけじめの1年にしようと思っています。
だから、1年という単位で契約して欲しいということも伝えました。
ここまで来たら、あとはしっかりと結果を残すだけです。
気持ちの準備もしたし、やることは明確になりました。
あとは彼からの報告を信じて、1年間熱く冷静に頑張るだけです。
もちろん“今”を頑張りつつ、その先もしっかりと見据えながら、どんどん“種まき”も進めていきます。
そうじゃないと、1年後に変な達成感に包まれてもイヤなのでね。
ちょっと抽象的な書き方が多くて分かりにくいかもしれませんが、とにかく今オレは6年前に立てた当時の“短期目標”の達成段階に差し掛かっています。
フォルトナというクラブで勉強し、経験し、試してきたことの集大成のシーズンにしたいし、するんだということです。
必ずしも1年後にこのクラブを去ろうとまでは書きませんが、ダラダラとこのぬるま湯(居場所はもうある)で満足していてはいけないと思うので。
事務局長との話が終わり、彼のオフィスを出たら、涙がブワーッと溢れてきました。
おいおい、30歳超えてどうしたオレ・・・
と思いつつ、自分じゃコントロール出来ない生理現象が起こっているのだから、これはきっとだいぶ参っていたんだなぁと。
涙を拭いて、ちょっと気持ちを落ち着かせて、ちょっとグラウンドの周りを散歩しました。
7年半前に忍び込んでボールを蹴ったグラウンドを横目に、今までのことを思い出しながら深呼吸。
よし、きっとまためちゃくちゃ充実した1年になるな。
いや、自分の行動でそうしていこう。
頑張れ、頑張れ、頑張れ。
初心を思い出して、頑張れ。
「頑張るときはいつも今」
GENGO